
あらすじ
このお話は、祥子・令の卒業前日のお話です。
この時期に、薔薇の館に薔薇様が置き忘れていったものがないかをのなかを、妹たちが探すというちょっとしたイベントがあります。
祐巳はその時、とあるものを見つけるのですが、これを祥子が自分をよんできるサインだ!と感じ取り、祥子との思い出を振り返りながら、学校中を探し回ります。
と、ここまでが大きなメイン?のお話です。
その中で、祥子&祐巳以外の登場人物についての卒業式の様子についても、小さいお話がいくつか語られます。タイトルの「小景」とはこれらのお話の事ですね。
祥子と同じく3年生の新聞部の美奈子と妹真美や、祐巳の同級生の桂と姉、写真部の蔦子とその先輩との卒業式をまじかにしたそれぞれの物語が見られます。
感想
いちばんウルっときてしまったのは、テニス部である桂とその姉のお話でした。
桂の姉が、桂の妹に自分のラケットを渡している事を知り、そのことが気になってで悩んでしまうという内容です。
自分の姉が、大切なラケットを自分以外に渡してしまっており、嫉妬心もあり、妹としての自分に自信がなくなってしまうしで、桂にとっては辛かっただろうと思います。
本当ならば、大切な物を自分以外の人にあげた事を姉に問いたいところなのですが、桂はこれができません。なぜなら桂は、過去に姉以外の人から大切なものを受け取って、それを負い目におもっているからです…。
こんな思いをするなんて、姉妹ってめんどくさいなぁと思いつつも、そんなに思える人がいるのはうらやましいことでもありますね。
理由を詳しくは書きませんが、桂の姉がそのような行動をとったのはもちろん桂を思ってのことです。なのに、ボタンの掛け違いとでもいうのでしょうか…。お互を大事に思っていても、それが伝わらないとただ辛いだけという事があるのだなと感じました。
祐巳が祥子を探すというメイン?のお話については、もちろん最終的に二人は会って、明日は卒業式という事もあり二人の時間をすごします。
これだけ書くと、なんだそれだけ?と感じるかもしれませんがそうではないのです。
多分、この卒業直前に二人で過ごすということにはすごく大事なんだなと思いました。
なんとなく、もうお別れだな…寂しいな…と思っていてもそれをそのまんま言葉にするのは恥ずかしいし、言葉で「寂しい」と伝えるだけだとなんだか軽く感じてしまうような気がしてしまいます。
さいごの日にそれぞれが思い出を振り返り、 お互いがこれからは常にそばにいるわけではない。寂しいけど頑張らねばと、気持ちに一区切りつけるためにもこの時間が二人には必要だったのかなと思いました。
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