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2023年4月29日土曜日

【マリア様がみてる 感想】キラキラまわる ~気まずい姉妹たち…からの深まる絆~

こんにちは。

今日、マリア様がみてるの「キラキラまわる」を読み終えたので紹介したいと思います。

あらすじ

このお話は、前の巻で、祥子が、祐巳と私は遊園地にいくので皆さんもよければどうぞといったのがきっかけでみんなが遊園地で過ごすお話です。

皆が遊園地で「楽しんだ」お話ですと書きたいところがそう平和ではありません。

遊園地へはそれぞれの姉妹(スール)で向かうのですが、各妹が悪気はないのに姉妹の空気を気まずい雰囲気にしてしまいます。

しかし、これまで話したことがなかったプライベートな話を共有することでそれぞれの仲を深めていく姉妹たち(+写真部先輩後輩)なのでした。

このプライベートなお話は必見です。それぞれの秘密(とは思っていない場合もあるが)のような立ち入った話をするので、そうなの!?と興味深いです。

ちなみに、赤薔薇姉妹は結構平和でした。

由乃と令

ケンカのキッカケは由乃が令をびっくりさせようと寝たふりをしてそれが上手くいかず、令を怒らせてしまいます。いつもであれば令はそんなことではおこらないのですが、由乃が隠し事をしていると勘違いして怒ってしまったようです。

険悪なムードのまま、二人で遊園地に向かう事になるのですが、その時の由乃の態度はどうなのか?と思いました。

由乃は悪気はなかったわけですが、由乃のいたずらのせいで、令を待たせて、バスにも遅れて…。怒っている令はよしのに「私にいう事ないの?」というのですが、当然謝らず。

まぁ、令のこのセリフは謝ってほしいわけではなく、別の意図だったわけですが、ホント由乃は普段から令にあまやかされすぎだからこんな態度になっちゃうんだろ!と改めて思いました。

まぁ、待たされたりすることに関して、令が気にしないならいいんですけどね…。

妹ってもんはすごく姉から見ると、子どものようにかわいい物なんですかね?

いや、逆に母と子供でこのような事があると、イラっとしそうだわ。祖母からみた孫みたいな感じなのかな?

志摩子と乃梨子

こちらの二人も気まずい雰囲気になってしまうのですが、先ほどの由乃のケースとは違い、乃梨子が気を使ってしまいおかしな雰囲気になってしまいました。

きっかけは瞳子と両親の関係についてのお話。一般的な親子とは少し異なるという話。

乃梨子はこれを了承を得たうえで志摩子にはなすのですが、その際「重い話なのに気軽にきいちゃった。反省。」というような事を志摩子に伝えたところ、志摩子の家庭も割と瞳子と似たところがあるという事がわかり、きまずくなってしまいました。

これは、気まずくなるのは仕方ないなと思いました。自分が乃梨子の立場だったとしてもなんと返していいかわからない。

もし、かわいそうと思っていると、志摩子がかんじたらどうしようとか、何か言うと余計変な風に伝わってしまうと思うと乃梨子は気が気じゃなかったんだろうなと思います。

例え志摩子本人が気にしていないことであっても、本当に気にしていないのだろうか…と思ってしまいます。

さらに、二人っきりで、自分にだけそのことを話してくれていると思うとなおさら気まずいです。  

まぁ、それはおいといて、遊園地で男女のカップルがいちゃついているところを見て、うつむいてしまっている志摩子さんの描写が、私にはとってもドキドキしました。


蔦子と笙子

こちらはスールではないのですが、まぁ、それも近いかなーという感じの二人です。

笙子は蔦子の後輩で、蔦子LOVEの人。祐巳からの誘いで蔦子が笙子を遊園地に誘うのですが、ちょっと浮かれすぎていたことが原因となり、蔦子のカメラが壊れてしまいます。

そりゃあ気まずくなりますよね。でも、蔦子さんは気にしている笙子のことを一生懸命フォローして気にしないようにしているのが素敵だと思いました。

蔦子さんはいつもカメラを身に着けており、今回の遊園地もシャッターチャンス満載だっただろうに自分を抑えることは大変だっただろうな…と思いました。

しかし、結果蔦子さんは笙子との遊園地デートを満喫できたようなので結果オーライだとおもいました。

蔦子さんが笙子ちゃんにした話が個人的には一番心に残りました。

蔦子さんがカメラと本当の自分について語る話…なのですが、ネタバレするとつまんないので書きません。是非本で読んでみてください。

自分だったらこんな話を、ただの後輩にはしないだろうなと思います。親友とかであってもなかなか話すの恥ずかしいし、自分の弱い面を見せてしまうわけで…。

よほど笙子ちゃんに心を許しているんだろうなと思いました。

そのほか

祥子の様子おかしかった原因

前の巻で大学も決まった祥子が一生懸命勉強していたり、おしとやかじゃない祥子様がみられたりと様子がおかしかった理由が本巻ではあきらかになります。

そのせいで、祐巳たちにはかなり大変な思いをすることになるのですが…

加奈子ちゃんがカワイイ

加奈子ちゃんも瞳子のお誘いで遊園地に行くのですが、彼女はお姉さまがいるわけではなく大丈夫なんかな?とおもっていたのですが、かなり楽しんでいたようです。

その証拠が挿絵の加奈子ちゃんの姿。

遊園地のグッズを身に着けて、ポップコーンケースを肩からかけて、めっちゃ楽しんでいた!

瞳子に対して、ちょっと意地悪な感じで(愛情もこめて)冷静にモノ申していたのですが、その姿がめっちゃ遊園地楽しんでいる人でギャップが面白くて、かわいかったです。

瞳子もかわいい

みんな、遊園地に行くペアの人以外とは集合時間を決めたわけではないので、加奈子ちゃんと瞳子はなかなか祐巳たちに会えなかったのですが、会えた時の瞳子がなかなかのツンデレでした。

そして、恥ずかしそうに映っている瞳子ちゃんのイラストもかわいかったです。これも見ていただきたい!

さいごに

まぁ、当たり前ですが、きまずい雰囲気のスール達はちゃんと仲直りして仲を深めてくれますよ。安心してください。

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新品は見当たりませんね…


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