あらすじ
イチョウの木がある静かな場所で昼食をとる祐巳と志摩子。そこに、祥子が文化祭の劇のシナリオを持って現れる。
志摩子は、桜もイチョウも嫌いな祥子が、よくここまで祐巳を探しに来たと驚いていた。
放課後、薔薇の館でロサギガンティアに、なぜ志摩子を選んだのかを訪ねる祐巳。理由は秘密だという。
また、ロサギガンティアは、志摩子は祐巳が羨ましいと思っているだろうというが、祐巳には何のことだかわからない。
そんな祐巳にふざけて、だきついてからかうロサギガンティア。ちょうどそこに祥子が入ってきたが、それを見て穏やかではない。
そうしているうちに、山百合会メンバーが薔薇の館に集まる。今日は劇の衣装合わせで、王子役の花寺生徒会長もくることになっていた。
花寺の生徒会長の柏木もそろい、ダンスの練習をするがとても嫌そうな態度の祥子。休憩の時にみんなを避けて一人外へ出たので、祐巳はそれを追いかける。祥子と祐巳が話しをしていると、柏木が現れ、祥子に話があると言い、二人は別の場所へ移動するが、二人はなかなか戻ってこないため、みんなで探しに行くことに。
祥子を見つけたみんなは、祥子から驚きの事実を聞かされる。
文化祭も終わり、一人で思いにふける祐巳。
それを探しに来た祥子は、祐巳を誘い出し、マリア像の前でふたたびロザリオを祐巳に渡す。祐巳はそれを受け入れ、二人はスールとなった。
感想
この回では、祐巳が祥子とスールになるわけですが、スールになる前にもお互いを思っている描写がたくさんありました。
特に、祥子の方が祐巳を妹にしたいという思いが伝わってきましたね。
嫌いなイチョウがあるとろまでわざわざ祐巳に会いに来たところや、ロサギガンティアと祐巳のじゃれあいに嫉妬しているところは見ていてうれしくなってしまいました。
あの負けず嫌いの祥子が泣いている姿を見せるなんて、姉妹以外にはありえないでしょう。
また後の方のお話で、「妹は支え」という言葉が出てい来るのですが、まさに祐巳は祥子のささえになっていたと思いました。
泣いている祥子にやさしく寄り添っていたり、また、あれだけダンスを嫌がっていた祥子がもう逃げないと腹をくくったのは、祐巳が精神的な支えになっていたんだろうなと思いました。
このお話で、一番印象的だったのは、祥子が泣いた時のこの温室でのやり取りでした。
祥子は、柏木が自分の関係を自分と祐巳の関係に置き換えて考えたのだと思います。その結果、自分は祐巳にひどい事をしているなと感じたんだと思います。
そして、自分と祐巳の関係は、一方的なものではなく、だから今はロザリオをこの場で渡すのは違うと思ったんじゃないでしょうか。祐巳の存在が大きくなっていることに改めて気づいたのだと思います。
今回は、柏木優が初登場します。
皆の前で、祥子にキスをしようとしてぶたれてしまいますが、この人こんな性格だったっけ。
別にキスしたいわけじゃなくて、お互い昔から知っている仲なのに、なんだかよくわからないが避けられているのにもやもやしていて、それを祥子にはっきりとさせたかったんだろうなとおもいました。
にしても、キスしようとするのは、ちょっとやりすぎでは?と思ってしまいました。この行動はだいぶ恥ずかしい。
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